件木庭

51:04/03/17 14:46
Mr.名無しさん

ドキドキ

52:04/03/17 14:47
鼻スレ@206 ◆rhAfp.iLoU

状況を把握するのにだいぶかかった。俺は自分の下宿の風呂場で寝ていたのだ。
服は着ていた。濡れてもいない。
(何があったんだ、今何時だ、俺の部屋にいるのは誰だ)
とりあえず俺は耳をすました。
うちのマンションの風呂場は壁が薄く、
ドアも少しだけ開いていたので声が筒抜けになっていた。
聞き覚えのある2種類の声の主はどうやら○美と
和(←カラオケに行った男の内の一人、19歳の男前、優しくてけっこう話せる奴)
だとわかった。ああきっと俺の家で飲み直そうって事になったのかな。
俺酔って寝たら寝相悪いからなぁ、でも邪魔だからって風呂場にぶち込む事はないよな、
まぁいいや起きるか。
と体を起こそうとしたらふいに会話が耳に飛び込んできた。
和「しかしM(←俺)ってきもいよな〜。ネクラやし。そのうえ酒乱ってw」
○美「ほんとそうだよね、ってか聞こえちゃうよw」
和「あんだけ飲んだら起きへんやろ。風呂場に運んでも起きへんかったし。」
○美「それもそうだねw でも和ってMと仲良いじゃん?」
和「あんなんフリに決まっとるやん。仲良くしてたら俺がバイト休みたい時に
いつでも代わってもらえるしな。アイツ暇そうやし」


53:04/03/17 14:47
Mr.名無しさん

(*´д`*)ハァハァ

54:04/03/17 14:49
鼻スレ@206 ◆rhAfp.iLoU

俺は固まった。動けない。頭も混乱した。
○美「なるほどねw 絶対彼女とかもいなさそうだしねwていうかさっきの
カラオケの時トイレでA子と話したんだけど、うざい上にきもいし私もう帰る、
って帰っちゃったんだよw」
和「それかなり笑えるやん。でもMって言ったらやっぱりあれよな」
○美「え?あれってもしかして…」
○美と和『口が臭過ぎ!』
○美と和『ぷぷぷぷ』
○美「ちょっとあんまり笑わせないでよ。S郎さんが起きちゃうよ。」
S郎「…もう起きとるわ。ていうかな、おまえら何様やねん!
言うてええ事と悪い事があるんとちゃうんか!確かにMはちょっとアレかもしれん、
でもあいつはめちゃくちゃええ奴やねんぞ。おまえらはMの何を知ってんねん!
二度とそんな口叩くなよボケが!胸糞悪い。帰るわ。」

俺は感動して涙が止まらなかった。声を出しそうになりあわてて堪えた。
もう何を言われようとも気にならない。ただただS郎の言葉がうれしかった。



55:04/03/17 14:49
Mr.名無しさん

(´Д`)

56:04/03/17 14:49
Mr.名無しさん

。・゚・(ノД`)・゚・。

57:04/03/17 14:50
鼻スレ@206 ◆rhAfp.iLoU

和「何あれ?もしかしてホモ?ショックやわ。S郎さんってあーゆう人やってんなぁ」
○美「まともそうなのにね。Mをかばうくらいだから
S郎さんも頭ちょっとおかしいんじゃないw」

俺は正直S郎になら抱かれてもいいと思った。
そしてS郎を悪く言うのだけはやめろ!
と今すぐ風呂場を飛び出して二人に殴りかかりたかったけど、
できなかった。俺はうずくまったまま動けずにただただ早く帰ってくれと
願うだけだった。
○美「…ねえねえ、それよりやっとふたりだけになれたんだしさぁ…」

地獄はまだまだ続きました。

58:04/03/17 14:51
Mr.名無しさん

俺なら殺す殺す殺すコロスコローーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーさfgqえkr:。お;hjkr

59:04/03/17 14:51
鼻スレ@206 ◆rhAfp.iLoU

                           
○美「…Hしよっか。ほら最近お互いお金なくてラブホいけなかったじゃん」
和「おまえそれマジで言ってんの?さすがにそれはここでは無理やな。
あいつがいつ起きてくるかもわからんし。…うーんでもまぁそうやな、
しゃあないからくわえるのは許可したるわw」
○美「なんだ結局和も抜いて欲しいんじゃん!
じゃあさぁフェラするからさぁ和は、私のを…」

(??は??!!何?エッチ?フェラ?2人は付き合ってるのか???)
俺は意味不明な展開についていけず、とっさに耳を塞いだ時にはもう手遅れでした。
俺の脳裏に、見えないがドアをはさんだ向こう側で行われているはずの光景
が妄想によって映し出された。
俺は勃起していた。
こんな状況で…、こんな状況なのに、勝手に妄想を働かせ、勃起してしまう
毒男な自分がただひたすら情けなくて情けなくて情けなくてまた涙が溢れてきた。
自分で自分を叩き殺したかった!

俺が一体何をしたっていうんだ!?どうすればいいんだ?
あぁ生まれてきてごめんなさい。
人並みに恋をしたいとか考えちゃってごめんなさい。
もう何も出来ない、したくない、消えたい、死にたい
ああああああああああああああああああ・・・
もうこんなのは夢だ、夢に違いない
全部全部夢だ!

俺はそう自分に言い聞かせ耳を塞いだままいつのまにかまた眠ってしまった。


60:04/03/17 14:53
Mr.名無しさん

。・゚・(ノ∀`)・゚・。


BACK INDEX NEXT